ここではありふれた物語

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ここではありふれた物語

たちの悪い家族の影響で報われない人生を送った男がファンタジー世界にチートを貰って転生しました。
今度こそ幸せな人生を歩みます!(歩めるとは言ってない)みたいな作品ですね。


現在800話以上の更新があり、1話辺りのテキスト量も結構あるのでボリュームはかなりのものがあります。
そして自分はまだ120話辺りまでしか行っていないのであくまで暫定の評価となります。


個人的にこの作品の肝はどんなチートを貰った所でそれを活かせる知性と環境がなければ飛躍は出来ないし、幸せになれるかどうかにチートは関係ないという点でしょうか。


主人公は前世で「うまく」生きられなかった人間です。
理由はどうあれ、そういった人間が記憶を引き継ぎ、意識の変革もなく考え方も引き継ぎ、チート一つあればうまく生きられるでしょうか?
大人としての考え方や前世での経験・教育による下駄はあれど、能力で全てが決まるわけじゃないのが人生です。
むしろ前世の影響でフラットに物事を捉える事も出来ません。
さらにこの主人公は環境にさえ再び恵まれませんでした。

チートは主人公は様々な困難から助けてはくれますし、大人としての思考力や前世の経験という下駄は主人公を非常に能力の高い人間に見せてくれます。
しかし抜きんでた才は幸せよりもトラブルを招くものです。
それを乗り越えられれば多くのものを掴めますが主人公には元々それほどの才はないのです。
だからこその前世です。

そして他者を一方的に不条理に害せる異能というのは基本的に人間社会では排斥されるものでしょう。
主人公はチートを頼れども秘せねばならないのです。
しかしそれは注目されればされるほどに、頼らざるを得ない状況に追い込まれれば追い込まれるほどに困難なのです。


そんなわけで主人公はいくつかの制限はあれど他者の才能(のようなもの)を奪ったり、それを他者に与えたり、肉体を奪ったり(奪われたものは死ぬ)というチートを持っていますが、他者を信じられず、臆病さと善性が無法に生きられず、様々なしがらみに囚われながら自らも形のよくわかっていない「幸せ」と「不老不死」を求め足掻く物語となっております。

注:あくまで120話までしか読んでいない自分の感想です。



なかなかに歪だけれど伸び代はありそうな主人公の成長に期待が持てそうな作品だなと思っております。

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