マージナル・オペレーション 01
ニートから傭兵に。
「僕は豪胆じゃない。間抜けなだけだ」
「同じ事だ。人の価値は自分が決めるんじゃない。周囲が決めるんだ」
「俺は貴方の友人である事を誇りに思っている。それが周囲の評価だ」
「仕方ない」を理由になんとなく流されて気が付いたらニートになっていた30歳の主人公がニートである苦痛から逃れる為に見つけた職は外資系の民間軍事会社で・・・・。
舞台を現代にした戦争モノというのは自分はあまり読んでいないのだけれど、これを読んでなるほどと思わされるのは指揮官が必ずしも戦場に立つ必要がないということ。
通信の発達した現代においては戦場におけるありとあらゆる必要な情報は戦場にいなくとも、むしろ後方にいてこそ手に入る。
ならば指揮官は後方から総括的な情報を元に判断を下す方が理にかなっている、と。
確かにこれは現代ならではの戦争の描き方です。
いや、実際のところがどうなのかは知りませんけどね。
そして主人公アラタは会社の機械的な想像力を鈍らせる教育法に画面越しの戦争への現実感を喪失したまま携わる事になり、結果として彼は「点数」の為にひとつの村を滅ぼしてしまう。
徐々に秘められていた軍事的才能を開花させていくアラタは「彼が救った部隊」に直接に礼を言われた事で幸か不幸か「画面越しの戦争」に対して現実的な実感を得てしまう。
それはかつて彼が「点数」の為に村を滅ぼしたという「事実」をも浮き彫りにして。
これ、ある意味で「仕方ない」なんですよね。
「点数」という明確な指針があって本人に戦争をしていると言う自覚を極力与えないというか訓練と実戦の境界を曖昧にしているというか。
そういう会社側のやり方があるからこそ「仕方ない」で済ませられる要素はあるのです。
そうやって自分を騙して逃げる道だって彼にはあったのです。
実際にアラタはこれまでそういう部分を「仕方ない」で済ましてきたからこそニートだったとも言えるわけで。
それでも、アラタはこれを「仕方ない」で済ませる事はできなかった。
淡々と語られる物語がアラタの仕事に対するゲーム感覚を現しているだけでなく、自分や周囲への苛立ちや罪悪感などといった感情を荒れ狂わせながら、しかし裡に押し込めながら過ごす様を上手く表現していて、やたら情感というか情念を感じさせましたね。
そしてそんなある意味で地獄のようだった職場で紡いだいくつかの縁。
オマルにシャウイーにソフィにランソン、そしてジブリール。
幾人かを伴いアラタは新しい道を進む事になるわけですが、残りの人物にも再登場を期待したいところ。
ただ、ソフィさん、これ再登場したらヤンデレ化してそうじゃね?
余談だけれどこの帯に描かれている絵、これたぶん漫画版のだと思うんだけど、自分はこの漫画版の方のアラタの方が好きだなぁ。
主に目の荒み方が。
「僕は豪胆じゃない。間抜けなだけだ」
「同じ事だ。人の価値は自分が決めるんじゃない。周囲が決めるんだ」
「俺は貴方の友人である事を誇りに思っている。それが周囲の評価だ」
「仕方ない」を理由になんとなく流されて気が付いたらニートになっていた30歳の主人公がニートである苦痛から逃れる為に見つけた職は外資系の民間軍事会社で・・・・。
舞台を現代にした戦争モノというのは自分はあまり読んでいないのだけれど、これを読んでなるほどと思わされるのは指揮官が必ずしも戦場に立つ必要がないということ。
通信の発達した現代においては戦場におけるありとあらゆる必要な情報は戦場にいなくとも、むしろ後方にいてこそ手に入る。
ならば指揮官は後方から総括的な情報を元に判断を下す方が理にかなっている、と。
確かにこれは現代ならではの戦争の描き方です。
いや、実際のところがどうなのかは知りませんけどね。
そして主人公アラタは会社の機械的な想像力を鈍らせる教育法に画面越しの戦争への現実感を喪失したまま携わる事になり、結果として彼は「点数」の為にひとつの村を滅ぼしてしまう。
徐々に秘められていた軍事的才能を開花させていくアラタは「彼が救った部隊」に直接に礼を言われた事で幸か不幸か「画面越しの戦争」に対して現実的な実感を得てしまう。
それはかつて彼が「点数」の為に村を滅ぼしたという「事実」をも浮き彫りにして。
これ、ある意味で「仕方ない」なんですよね。
「点数」という明確な指針があって本人に戦争をしていると言う自覚を極力与えないというか訓練と実戦の境界を曖昧にしているというか。
そういう会社側のやり方があるからこそ「仕方ない」で済ませられる要素はあるのです。
そうやって自分を騙して逃げる道だって彼にはあったのです。
実際にアラタはこれまでそういう部分を「仕方ない」で済ましてきたからこそニートだったとも言えるわけで。
それでも、アラタはこれを「仕方ない」で済ませる事はできなかった。
淡々と語られる物語がアラタの仕事に対するゲーム感覚を現しているだけでなく、自分や周囲への苛立ちや罪悪感などといった感情を荒れ狂わせながら、しかし裡に押し込めながら過ごす様を上手く表現していて、やたら情感というか情念を感じさせましたね。
そしてそんなある意味で地獄のようだった職場で紡いだいくつかの縁。
オマルにシャウイーにソフィにランソン、そしてジブリール。
幾人かを伴いアラタは新しい道を進む事になるわけですが、残りの人物にも再登場を期待したいところ。
ただ、ソフィさん、これ再登場したらヤンデレ化してそうじゃね?
余談だけれどこの帯に描かれている絵、これたぶん漫画版のだと思うんだけど、自分はこの漫画版の方のアラタの方が好きだなぁ。
主に目の荒み方が。


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