しゅらばら! 5

力押しの真愛・狡猾な早少女・不器用な鷹奈、三者三様のヒロインの魅力。

しゅらばら! 5 (MF文庫J)
メディアファクトリー
2012-05-24
岸杯也

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「お嬢様、使用人である自分が差し出がましいとは存じますが、八木本さまの私生活を覗き見するのは好ましくないかと」
「むしろ八木本さまにのぞき見られる事を期待するのが、正しい女の道というものです」


とりあえず妹の登場の仕方がラスボス臭漂い過ぎて笑えるんですけどwwww

それぞれに過去・現在・未来にアドバンテージを持ち、アプローチの仕方も三者三様のヒロインの魅力が素敵ですね。
今回は、過去にアドバンテージを持ちながら「お隣さん」であり、現在にも強い影響力を持ちながら、女としてのコンプレックスや、生来の不器用さ、そして「幼馴染」という現状から空回り率の高い報われないヒロイン筆頭だった鷹奈の成長回だったのかな。
自分らしさを自分の魅力として受け入れるだけの余裕を得て、さあこれから!という感じですが、一方で前巻でヤンデレ覚醒した真愛さんにもさらなる進化の兆し・・・といっても今回はイロモノ化ではなく真っ当な成長フラグだと思いますが。
なんだかんだで力押しで振り回すような、割と自分本位な形でのアプローチばかりになっていた真愛が筆頭ではありますが、ヒロイン3人は揃って押し付ける形での、振り回す形での、いわば自分本位な好意というのがここまで大きかったんですよね。一大を見ているというよりも親友二人への対抗的な意味合いが強いと言うか。
そんな3人の中で今回鷹奈が少しだけ余裕を得た事は大きなアドバンテージに見えますね。
ただし真愛の方も今回の暴走で少し自分を省みる事となり、成長の兆しは見えますし、他二人が暴走気味な事や関係を唯一理解している(と思われている)事から一大の相談役になる関係から押さえ役に回る事の多い早少女にもアドバンテージはありますし、やはり誰が抜け出すかはまだまだ分からないという所。


そんなヒロインズに振り回されつつも彼女たちの為にあれこれ動く一大は良い主人公です。

「鷹奈らしさの上に女の子らしさを上乗せするのはいいけど、自分を捨てて普通の女の子に取り替えたっていい事なんか何もないぞ、きっと。だいたい十六年氷魚鷹奈やってて、今さら止められるか?」
この鷹奈への言葉とかそうですけど、あくまで自分の生き方、経験を教訓にした言葉で喋るから変に押し付けがましくないというか説教臭く感じないと言うか。あくまで等身大で向き合っている感じが好印象ですね。
そこにどんな下心があったにせよ、これまでの人生で得てきた経験をちゃんと自分の糧に出来ているのも高ポイント。


修羅場に関しては主人公に介入する余地がないってのがある意味で一番の肝。
主人公に選択権がまるでないんですよね。
無論、誰かを好きになる権利自体はあるものの、現状では主人公の性格からそれを表明できないんですよね。
ニセ彼氏という役どころを全うしなければ彼は前に進むことが出来ない。
でもヒロイン達はこう着状態でそれを解く術をもう持っていない。
それを解かなければ決着は着かないのに、それを解く事が高い確率で損にしかならない。
解く事に価値が見えない現状では現状維持の方が選択されてしまうのはある意味で仕方ない事で。
そういう意味では今回ラストで登場した妹(?)は正しくラスボスなのかもしれませんね。

個人的にはやはり鷹奈押し。
この不器用さがまた愛おしいと言うか。
ある意味で一番乙女なんですよね。
真愛の押しの強さや早少女のあざとさに比べるとどうにもいじらしさを感じてしまうと言うか。
いや手洗い強要の真愛の安定ヤンデレ路線とか笑いましたけどね。
変態メイド壇マツリやメルヘン熟処女志束さんとかオプション力も魅力的ですけどね!
それでもあのいじらしさはたまらんですよ。
長い付き合いってのも個人的にはポイント。


とりあえず次巻での妹の活躍に期待大、です。


シリーズ感想一覧。
https://otakunokouta.seesaa.net/article/201208article_23.html(4巻)
https://otakunokouta.seesaa.net/article/201208article_20.html(3巻)
https://otakunokouta.seesaa.net/article/201208article_3.html(2巻)
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